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経団連会長が終身雇用終了宣言

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経団連会長から終身雇用終了宣言

経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けていくのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を示した。大学側と経団連が議論した結果を、来週公表する予定。

経団連・中西宏明会長「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです。どうやってそういう社会のシステムを作り変えていくか、そういうことだというふうに(大学側と)お互いに理解が進んでいるので」

経団連の中西会長はこのように述べ、「人生100年時代に、一生一つの会社で働き続けるという考えから企業も学生も変わってきている」との認識を示した。

その上で、これまで日本では、4月の一括採用で入社せずに、あとから非正規で入社した場合、たとえスキルを身につけたとしても正社員に待遇で差をつけられるというケースを示し、そうした雇用システムに疑問を呈した。

経団連と大学側は、個人にとっても企業にとっても、より良い雇用のありかたについて、これまでの議論を22日に報告するという。

日テレNEWS24

ついに経団連のトップ、つまり日本経済の象徴的存在から終身雇用制度の終焉がはっきりと宣言されました。ここまではっきり言ってしまう事に正直驚いてしまいました。これから令和が始まるという時に神話の終焉がはっきりと宣言されました。タイミング的にはパーフェクトでしょう。新卒採用と中途採用、あるいは正規社員と非正規社員の不自然な待遇差もこれからは解消されていく流れになりそうです。新卒一括採用から定年まで一つの会社に捧げる時代が完全に終わりました。

これに対するヤフコメで評価の高かった意見をまとめてみましょう。

①雇用システムに問題があるのではなく、経済界がバブルを作り、バブルがはじけると今度は、デフレで所得の減少を起こした結果、他国との所得の差が拡大してしまいその結果、使い捨て雇用システムとなってしまった。これは全て経済界の責任と政治の責任だ。
(経済界と政治の責任)

②日本の人口が減っていく事も理由ですが、日本企業から新しいものが生まれなくなりつつあるのですから、出来の良い学生は外国企業、海外にも仕事を求めていくことになるでしょう。企業側も選ばれる対象である事を忘れてはいけません。経団連を筆頭とすると経営者は、派遣労働制度などの低賃金労働者に頼って、安住したつもりになっていたら、ツケは自分にも回ってきて困惑しているのでは無いかな。労働者にとってだけ厳しいのでは無く、低級経営者も淘汰されるでしょう。
(外国企業に人材が流出。非正規雇用による低賃金雇用のツケが回った)

③派遣の制度をなくせば解消されると思いますがね。むしろ内需をもっと強化しないと日本は滅亡しますよ。まぁ氷河期世代の問題を解決できないなら、氷河期世代はみんな生活保護に走るでしょうね。
(非正規雇用をなくせば良い)

④終身雇用の何処が問題なんだろう?非正規雇用の拡大の方が国の将来にとってはるかに問題が多いと思うが?この様な重要事項に問題意識の薄い経団連こそ解体すべきだと思う。
(非正規雇用こそ最大の問題)

⑤経団連とは何の為の圧力団体なのか。国民はよく見ておくべき。どこの誰とつながっているのか。大多数を占める側の立場に立って行動しているのか。
(経団連は国民全体の利益の事は考えていない)

⑥いろいろ案が出てくるのはいいと思うけど、日本の経営者はオーナーじゃなくて終身雇用で上がって行った人が多いよね。
(終身雇用で企業トップまで上がった人々に対する皮肉)

⑦経団連等を代表とする経営側は、自分達に都合の良いように日本的雇用形態と欧米のそれの良いとこ採りを行い、結果、行き詰っているような気がする。

今後、欧米風の雇用形態を採用していくならば、少なくとも小中高を含め教育課程の見直しが必要だろうと思う。特に、大学は卒業後即実戦力(業種にもよるが)となる人材を送り出す必要があると思うが、黒船(外圧)が無ければ変わらないんだろうな。

日本人だけだと時とともに劣化衰退するか、良くて現状維持。日本人そのもののポテンシャルは高いと思うのだけれども、中から上に行けば行くほど劣化するのも日本人だと思う。
(雇用形態が変わると同時に人材提供元である教育システムも変わらざるを得ない)

⑧経済界が雇用破局を起こし、政治がその対応策を探った結果が、今のねじ曲がった雇用しシステムになった。

結局、企業の良いようになる….。これは、卵が先か鶏が先かの議論だと思うが、日本では企業重視で個人は軽視される。内部留保があっても、その資金は使わないことがはっきりしたんだから、ここで終身雇用云々ではなく、本来ならば、政治はもっと非正規ではない話を進めてもいいだろうと思う。

終身雇用が崩壊するなら尚更、正規・非正規の格差を埋めるとか…人が動く訳だから、その辺を考えなくてはいけないのでは?

そうでなくては、結局、政治が…個人が、その付けを払わされるだけだと思います。

即ち、たまごが腐ることになるので、日本はどんどん衰退すると思います。
(非正規雇用が問題)

⑨日本企業には渡って来る優秀な人材の能力を使うノウハウは無い。そういう人たちを使える人材はもっといない。
企業側がそう来るのなら、労働者もそれに対応するだけさ。さっさと見切りをつけるようになるでしょう。
企業も選ばれる側に並ぶんだよ。衰退する企業も多くなるでしょう。
(日本企業に優秀な人材を使いこなす能力がない。労働者に見切りを付けられる企業が増える)

⑩雇用形態は,各企業が経営判断として決めるべきことだ。経団連が決めるべきことではないし,決めたとしても,会員企業に強制することはできない。

なお,各企業の差異を捨象することの問題は措くとして,全従業員について「終身雇用」を維持することが困難であるのは,一般論としては理解できる。
但し,それもやはり,各企業の経営判断に委ねられるべき事項である。
また,それは「既に雇用されている者」に対する懸案事項であるのに,「今後雇用されるであろう者」の供給元である大学等の高等教育機関と議論する理由が,明確ではない。

一方で,新卒一括採用に偏重した採用システムを見直すことは結構だが,それもやはり各企業が経営判断として行うべきことである。

結論として,雇用及び採用について,今後,どのようなデザインで臨む意図を有しているのかが不明である。
(雇用形態は各企業が決める事なので、経団連の総意として発表するのはおかしい)

非正規雇用制度への指摘が圧倒的の多かった

圧倒的に意見が多かったのが、非正規雇用制度こそが最大の問題だという指摘です。正規雇用と非正規雇用の格差是正こそが必要な事だ、と。

上のデータは2014年度のもの。今から5年前(正規・非正規雇用の統計データは平成27年7月24日)のデータですが、政府発表ではこれが最新です。この5年の間に非正規雇用の割合が圧倒的に伸びたのではないでしょうか?

こういう意見が大多数という事は、この4年の間にこの数値にも大きな変化がでたのかもしれませんね。

最近の正規・非正規雇用の特徴(総務省統計局)

前時代の遺物が消滅し、新しい時代へ しかし激変は避けられない

終身雇用制度とは正規雇用者の為のもので、気がついてみれば、その数もどうやら半数以下に下がってしまったのかもしれません。その半分まで下がった人々の一生の雇用も会社は守れなくなってしまったという事です。以前のブログにも書きましたが、中途採用の離職率の増加、大手企業の45歳社員のリストラ、おそらく半数近い非正規雇用の割合といい、昭和で完成されたシステムが新しい時代を目前に完全崩壊の様相を呈していましたが、ついに日本経済のトップに立つ経団連会長から終身雇用制度の終焉が宣言されました。令和を目前に前時代的な遺物が消滅したのです。日本は代わらざるを得ない局面に立っています。おそらくオリンピック後の不況で倒産する大企業は後を絶たないでしょう。雇用制度も変わらざるを得ない。政府も変わらざるを得ない。激変が到来するはずです。そこから素晴らしい時代が出てくる筈ですが、激変期は避けられません。

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